面接の疑問「本命ではない事業所に「第一志望」かどうか聞かれたら?」
現在、複数の介護事業所に応募しています。先日、第一志望ではない事業所の面接で、「弊社が第一志望ですか?」と聞かれてしまいました。予定外の質問に慌ててしまい、思わず正直に「いいえ」と答えてしまったのですが、印象を悪くしたのではないかと心配になっています。ウソでも「第一志望です」と答えるべきだったのでしょうか。
本命ではないのに「第一志望」とウソをつくのはリスクあり
転職活動で面接まで進んだときに、
「弊社が第一志望ですか?」と聞かれることがあります。面接を受けた事業所が本命であれば、正直に答えて何も問題はないわけですが、そうではない場合、どう答えるべきかと迷いますよね。採用担当者の心証を損ねるのではないかと心配になり、「第一志望です」とウソをついてしまいたくなる気持ちも理解できます。
しかし、面接は採用担当者にとっても、応募者にとっても、お互いの理解を深め合うための場です。だとすれば、その場を取り繕うためだったり、
内定がほしいあまりに偽りの回答をするのはお互いのためになりません。
「第一志望」とウソをついてしまうと、内定が出たときに困った事態が発生する可能性もあります。
たとえば、他社の結果待ちを理由に内定保留のお願いをすれば、「第一志望だったはずなのに、なぜ?」と不信に思われるでしょう。
だからといって、安易に内定を承諾し、そのあと第一志望の事業所の結果次第で入職を辞退することになれば、大きな迷惑をかけることになります。
結果としてあなたの評判を下げることになり、それが介護業界のネットワークの中で転職先に伝わってしまうという可能性もないわけではありません。
面接では、誠意を持って臨むという姿勢がもっとも重要なのです。
「第一志望」ではないときの答え方のコツとは?
採用担当者が、面接で「第一志望ですか?」と聞くのは、
入職の意欲や本気度を確認するため。
介護現場で人員補充が急務というときに、せっかく内定を出した人に辞退されたり、採用してすぐに辞められては困るからです。当然、自分の事業所を本命と考えてくれている人を採用したいというのが本音でしょう。
ではやはり、ウソでも「第一志望です」と答えなければ内定にはつながらないのでしょうか?
実は、そんなことはありません。
優秀な人材と判断し、ぜひ一緒に働きたいと判断した人には、第一志望でないとわかっていても内定が出される可能性は高くなります。
ですから、
たとえ第一志望ではなくても、「こちらの事業所に非常に魅力を感じている」ということは、しっかりと伝える必要があります。
■「第一志望ですか?」にはこう答える!
それでは、「第一志望ですか?」の質問にはどう答えるのが良いのでしょうか。
「実は他にも応募している事業所がある」と正直に伝えます。そのうえで
「どちらにも魅力を感じていて、両方の面接を通してじっくり考慮したいと考えている」と加えると良いでしょう。
さらに
「どういう点で別の事業所と迷っているのか」を伝えるのがポイントです。迷っている内容について逆質問すれば、仕事内容や働き方、事業の理念などについてより深く知る機会にもなり、こちらの意欲も同時にアピールできます。
合わせて、他社の選考の進行状況も伝えておけば、採用担当者にも誠意が伝わるでしょう。
「第一志望」の会社はプラスアルファで好印象!
「第一志望」であれば、迷うことなく「はい、第一志望です」と答えればいいのですが、それだけでは少しアピール不足。
「第一志望です」と答えたら、すかさず
選んだ理由について説明を加えるのが印象を良くするのコツ。
事業所のどこに魅力を感じているのか、そこでどう活躍したいと思っているのかについて、自信を持って説明できるように準備をしておきましょう。
面接の場で採用担当者の心をぐっとつかむチャンスです。
たとえば、
・自分がどのような介護をめざしているのか
・その事業所でそれが実現できると考えた理由
といった内容を説明すると良いでしょう。
「なぜ第一志望なの?」と聞かれても答えが出てこなかったり、言葉に詰まったりするようでは、「第一志望」の本気度が疑われてしまうので注意が必要です。
志望順位に関係なく、面接には真摯な態度で臨もう
第一志望ではなかったとしても、面接を通じて事業所の理念や介護の考え方を深く知ったり、働いているスタッフを目にすることで印象が変わり、優先順位が入れ替わる可能性もあります。
第一志望であろうと、第二志望であろうと、
面接を受ける事業所に対して失礼のないように心がけるのが基本。安易に「第一志望です」とウソをつくのもNGですが、だからといって「こちらの事業所は第三志望です」というように、正直に答えればいいというものでもありません。間違っても、採用担当者が「ああ、弊社は優先順位が低いんだな」と気を悪くするようなことがないようにしなければいけません。
面接の時間を取っていただいたということは、先方は実際に会って人物を確かめたいと思ってくれたということ。それに対して、きちんと真摯に応える姿勢を大事にしましょう。
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